1978年生まれ。福島県いわき市出身。2001年国立音楽大学器楽科(フルート専攻)卒業後渡仏し、2003年サンモール地方国立音楽院にて満場一致の一等賞を得る。ピカルティ・ヨーロッパコンクール2位(2002年)、ブッフェクランポンフルートコンクール3位(2003年)、ロジェ・ボーダンフルートコンクール一位大賞(2003年)、UFAMフルート国際コンクール2位(2004年) 受賞。フ ルート四重奏団エオリアでの演奏活動後、2010年パリ地方国立音楽院ジャズ・即興音楽科を卒業。同音楽院にてマーク・デュクレ、ドゥニ・ルルー、セ ルジョ・ラザルヴィチ、デイブ・リーブマン、ジャン・マリー・マシャド、エリック・ワトソン、クリストフ・モニョ各氏マスタークラスを受講。加えてジャズ ビブラフォン奏者デビッド・パトロワ氏に弟子入りし、ヨーロピアンモードジャズに強く傾倒し本格的に作曲活動を始める。
これまで、ジャズピアニスト、ニコラ・セルジョが作・偏曲を手がけた CILEA MON AMOUR( 親愛なるチレア )アルバム録音に、マイケル・ローゼン(P)、ジョー・クイツク(dr)、ステファン・クレキ(cb)らと共に参加。2010年に開催されたイタリア・カラブリア市のコンサートで好評を博す。翌年若手ジャズミュージシャンの登竜門ともいわれる、フランス・アヴィニョン市ジャズ国際コンクールのファイナリストに選出され、作・編曲に加えてフルート奏者としての高い評価を受ける。2015年までホストを務めたジャズクラブ3ARTSでは、ジェラルド・ベケット(fl)、ルドヴィック・プレッサック(p)氏らと共演。パリ市国際学園都市でのコンサートで、写真家アティリオ・アヴァンチーニ氏との共同総合作品UNIVERSI SHPEREを発表する。2013年5月、パリ市SUNSETジャズクラブでの世界共同支援・チャリティコンサートにゲスト出演し、ジョバンニ・ミラバシ(p)をはじめ、ユニ・ゼルニック(cb)、リュック・イセンマン(dr) 、フェデリコ・カサグランド(g) らと初共演を果たす。また、各ジャズミュージシャンとのコラボレーション、木村百合子プロジェクトでは、ハットリ日・仏文化会館主催、東日本大震災チャリティー・コンサートやナンシー市インターナショナル・ミュージックアカデミージャズフェスティバル他に出演。その他、劇団“驚くべき物語”による即興演奏パフォーマンス、サイレントシネマコンサート、URUMフルートアンサンブルなど、これまでクラシックおよびジャズフルーティストとしてヨーロッパを中心に国内外多数のプロジェクトに参加。
2013年より毎年開催しているピアニスト、マチュー・ロフェとのデュオ来日ツアーは6年目を迎え、2016年夏、ハイブリッドレコードよりリリースされた同デュオニューアルバム"Onde-Corpuscule"(波動と粒子)では、仏ジャズ批評誌DJAMあるいはCitizen Jazz各誌、加えてJazz-Halo 誌(ベルギー)で取り上げられ好評を得る。現在フランス国グランド・サント市立音楽学校にて教職を務める傍ら、チェンバーメトロポリタントリオマネージメント等のアーティストプロデュース等、パリ市を拠点に幅広い音楽スタイルで活躍中。